《研究生”サシメシ”インタビュー》第3回小林みすず(鈴木ゼミ、文3)

小林みすず(こばやし・みすず) 本年度ゼミナール委員長

学部・学年:文学部国文学専攻3年
入所年度:2018年度
所属ゼミ:鈴木ゼミ
サークル:Navi

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―今日は忙しい中、協力してくれてありがとう…!

いえいえ、こちらこそ!

―じゃあ早速、質問させていただきます!(笑)メディアコムの存在はいつごろに知ったのかな?

存在は高校生の頃から知っていて、気になっていたよ。でも受験しようと思ったのは1年生の秋ごろかな。

―高校生の頃から気になっていた、ってことはやっぱり当時からメディア系志望だったのかな?

そう。でも慶應はメディアに特化した学部がない。調べてみたら代わりにそういう機関があるって知ったの。

―説明会とかは行った?

10月頃、出願直前に開かれる説明会で、入所のための願書が配られるよね?
日吉の説明会に行けなかったんだけど、それに行かないと試験が受けられないと思ってて(笑)。わざわざ日吉の授業を休んで三田の説明会まで行ったの。
でも、そのあとで三田のメディアコム事務室に行けば願書をもらえたって知って…。もったいないことしたな。

―私も説明会に行けなくて、事務室で受け取ったなぁ。たしか、試験まであんまり日数がなかったよね。一次試験はどうやって対策した?

HOTLINEに書いてあったことをメインにやったよ。とはいえ、「現代用語の基礎知識」は1~2週間前からメディアの項目しか読んでなかった(笑)あとは「朝日キーワード就活」を一応読んだ程度。

―それでも通ったんだね。普段からニュースは見てた?

あ~。比較的見てる方だったかも。新聞とかをパラパラ読んでたかな。

―作文対策はしてた?

作文対策はほぼしてなかった。私は文学部に自己推薦で入ったんだけど、試験形式がそれに近かったから、当時の勉強を思い出して対策してた。あとは、HOTLINEに載っている過去の作文テーマを見て、自分だったらどう書くかなって考えたり…。

でも、合格者の作文例がすごすぎて、私にはこんなの書けない~!って思った(笑)文章の流れはその過去の合格者の例を参考にしたけど。

―一次試験は実際に受けてみてどうだった?

個人的に、作文は結構書けた気がしたの。ありきたりなことしか書いてないけど、一応納得のいく形で最後まで書ききってたから。でも、知識問題が…。特に○×問題以外の論述問題が、全然合っているのかわからなくて。けど、通って安心した。

―面接はどうだった?

事前に提出した願書をコピーしてたから、そこに書いたことを見返して、書いてないことを補足してた。あとは聞かれそうなことを予想して言えるようにしてたかな。
実際の面接は2人とも優しそうな教授だった。志望動機はやっぱり聞かれたし、それに関連した質問もいくつか聞かれたよ。あとはサークルの話をしたり。世間話みたいな感じだった(笑)1つ困ったのは、メディアに関する質問で、「記者にとって一番必要だと思うことは何?」って聞かれた。たしか「取材を大切にすること」って答えた気がする…。

(お店の方)お待たせしました、フレンチトーストです。

―うわぁ~すごい美味しそう!写真撮ってもいい?

どうぞ(笑)

ふふ、今日はパンしか食べてなかったからいいかなって。バイトだったんだ~。

―えっ、パンだけ!?忙しかったんだね。何のバイトをしてるの?

地元のマックで午前中に働いてる。最近新しくDEAN&DELUCAのバイトもはじめたところだよ。

―結構忙しい?

そうだね、今naviとインカレのコピーダンスサークルに入ってて。フルで予定が入ってる日は、朝8時から11時までバイトして、3・4限の三田の授業にでて、そのあと日吉でサークルの練習が夜の8時過ぎまで…。

―すっごい忙しい!それに加えてゼミナール委員長の仕事もでしょう?

うん(笑)でも、ゼミナール委員会の仲間たちがすごく優秀だから助けられてる。

―ゼミナール委員長ってどんな仕事をするの?

説明会の司会と、入所試験のスタッフ総括。あとは定期的にゼミナール委員会のメンバーで会議をするよ。今は予算に関する話が多いかな。

―うわぁ、地味に大変そう…。

そう、意外と時間はとられるかも。でも、教授とか事務室の先生とのかかわりは増えるよ。教授たちが参加する懇親会にも呼ばれたりする。そういう機会があるのはゼミナール委員長ならではかな。

―メディアコムに入って良かったことは?

メディアコム生だけが受けられる授業があって、そこで働いてる人から直で現場の話を聞けるのはすごく良いよね。去年は「放送特殊講義」を取ってて、先生がフジテレビの人だったの。定期的にゲストスピーカーの方もいらしてて。放課後には、教授がゲストスピーカーの方と一緒に懇親会を開いてくれてて、裏話もきけた。先生は報道が専門だったんだけど、ゲストスピーカーの方はバラエティー専門だったから違った話が聞けて面白かったよ。
でも、そういう懇親会があっても行かない人が多くて…もったいないなぁって。だんだん行く人が減って最後の方はいつメンみたいになってた(笑)。
普通に授業として取っているなら別に行かなくても良いと思うけど、その職種に興味があるなら、行くとすごく為になると思う。

―じゃあ、今も一番職種として興味があるのはテレビ?

うん、あとラジオかなぁ。
これから就活に向けてESも書かないといけないけど、全然浮かばなくて。先生やOBの方々と距離が近いと添削していただけたりするから…そういうつながりもできるよね。

―たしかにメディアコムじゃないと中々ないよね。学部の方は先生との仲って良い?

あんまりないかな。国文はゼミが4年生からだから、本当に卒論を書くためだけにゼミに入る感じ。

―国文では何について研究したいと思ってるの?

わたし、めっちゃ変わってるんだけど、今取ってる演習は2つあって、和歌と平安時代の文学。源氏物語とか…。

―平安文学ってほかの時代と違うの?

う~ん。独特の雰囲気…みたいなものがあって面白いなぁって。源氏物語って、今の村上春樹とか現代の文学とは違ってどこか不思議な雰囲気があるんだよね。
国文に入った当時は江戸文学にも興味があったよ。でも室町とか江戸時代の作品は漢文もくずし字も読む必要があるから大変で。

―へええ…。それで平安文学か。ただ、メディアコムでも卒論書くけど、平安文学だとメディアと絡めて書きづらそう。

うん。もう学部のテーマと絡める方法がないから、2つ書こうかなって(泣)私の専門が現代だったらまだ救いようがあったかもしれないけどね…。

―うわぁ、大変だ。2つ書く人も多いよね。英米文学専攻の先輩でもそういう人いたよ。

そう。社学とか人科はメディアコムの話とも絡めやすそうだからうらやましい…。

―学部もメディアコムもサークルも、大変そう。でもすごく充実してそうだね。

最近やることが多くて、スケジューリングがすごく大変かな。自分でやりたくてやってるから自業自得なんだけど。

―特に何が大変?

うーん、これっていうものはないけど、しいて言うなら何に重点を置くかが難しいかな。サークルは大会前になると一人でやるわけじゃないから重点を置かなきゃいけない。でも、サークルばかりになると授業をないがしろにしたくなってきちゃう。それはしちゃいけないよね。
仮にサークルと授業がうまく両立できたとしても、今度は就活が始まっちゃう。だから最近はそれが悩みかな。

―就活はメディア系以外も考えてる?

うーん。今は、考えていないわけじゃないけどそこまで興味ないかな。高校のときから放送部で映像を作っていたから映像には興味がある。でも、文章書くのも好きだから編集系にも興味があるし…。
大きい意味での「メディア」に興味があるかな。安定した働きやすい会社も良いなぁって思うけど、私は興味がなくて。なんなら転勤とかしても全然いい。

―へえ~!珍しいね。

まぁ、しないほうが良いけど (笑) 東京にずっといられるけどそんなに興味がない企業に勤めるよりは、全国に飛ばされたとしても、やりたい仕事をしたいかな。

―わかる。去年の冬だっけ?メディアコム生限定でメディア系の会社説明会があったよね。

うん、やっぱりそういうのもあるから、メディア系志望の人にとっては良い環境だよね。

―入る前と後でメディアコムに対するイメージは変わった?

説明会で見かけるメディアコムの先輩方はいつもスーツを着てるから、意識高い集団かと思ってたけど、入ってみると意外と普通の人が多いなぁと。めちゃくちゃ意識高い人も中にはいるけど、普通にメディアに興味あって、勉強したいから入った人も多いよね。

―意識高そうって敬遠してる人、私の周りにもいた。

そうだよね。勉強ガチ勢みたいな人がいっぱいいるイメージだった。だって、わざわざ試験受けて入るし。もちろんみんな真面目だけど、思っていたほどガチガチではないなぁって。入ってから勉強してもやっていけると思う。

―ゼミのメンバーはどんな感じ?

うーん。「鈴木ゼミって変わった人多いよね」って言われたことがある(笑)。意識高いけど変わってる人が多い…。うん、個性豊か。学部じゃ出会わない人が多いかな。

―えっ、鈴木ゼミって変わった人多いの!?(笑) じゃあ、メディアコム入ってから「この人変わってるな~」って思う人とかいた?

変わってるなぁ、というよりは、すごいなぁって圧倒されちゃうような人はいたかな。メディアに関して自主的に色んな本とか読んだりして、ものすごく知識が豊富な人がいた。

―そういう人が近くにいると刺激うけるし良いよね。では…ラストに、入所を考えてる新入生にメッセージをお願いします。

メディアコミュニケーション研究所っていうと、名前に研究所ってついてるし、勉強バリバリするお堅いイメージで「勉強ついていけなさそう」「サークルとか忙しいし無理!」って思う人もいるはず。
でも、基本的には授業の中で初めて知ることも多いからそんなに気負わなくていい。それに、入ったらみんなが絶対にメディア系に就職するわけでもない。
学部には出会えない人とも出会えるし、教授も学部とは違って面白いよ。
だから、ちょっと興味あるとか、学部以外の勉強してみたいっていう人にもぜひ入ってほしいな。

―素晴らしいメッセージだね!今日はありがとうございました!

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▼今回のお店 Sandwichhouse H サンドウィッチハウス・アッシュ

元スペイン料理長の作るサンドイッチは絶品。たくさん種類があって毎回迷ってしまいますが、どれを頼んでも外れなし。サンドイッチは店内で食べる場合、揚げたてホクホクのポテトもついてきます。三田キャンパスの目の前なのでぜひ一度訪れてみては?

▼今日頼んだもの

フレンチトースト 702円

(Image:@sandwichhouseh

外はカリッ中はトロッなフレンチトースト。ハード系のパンとソフトなパンの二種類を使っているというこだわりっぷり。ローストしたアーモンドと松の実の芳ばしさもたまりません。これが700円ほどで食べられるのは素晴らしいです。ボリュームもあり、大満足な一皿でした。

  *Sandwichhouse H サンドウィッチハウス・アッシュ
  場所:東京都 港区三田3-1-3 MKビル1F
  電話:03-6459-4970)。三田キャンパス正門から徒歩約1分。
営業時間:10:00~18:00(ランチタイム11:00~14:00)。
     日曜日は10:00~15:00。
     不定休日あり。