大学と広告
最近電車に乗っているとよく目にする広告がある。
それは商品や、サービス、テレビ番組などの広告ではない。東京女子大学、そう大学の広告だ。
そのひとつに知人が出ていることもあり、印象に残っているのだが、東京女子大学の展開している3つの広告のキャッチフレーズは以下のとおりである。
「私を変える、選択がある。東京女子大学」
「世界が、私の居場所になる。東京女子大学」
「私はいつも、決断の場にいる。東京女子大学」
これは大学全体と、2009年4月から新設される現代教養学部の広告のためのキャンペーンだ。
この電車内広告のほかに、朝日新聞に2008年5月31日(土)、6月15日(日)、7月11日(金)、7月28日(月)、9月20日(土)の計5回にわたり社会面への突き出しカラー広告を掲載したり、AERAに2008年7月28日、9月22日、11月17日、2009年1月5日の3回にわたりインターナショナルに活躍する卒業生に関する記事を掲載するという1大キャンペーンを展開している。
今までも電車内において大学の新設学部やオープンキャンパスなどの広告を見かけることはあったが、大学名・学部・イベントなどを「表示」する程度で、今回の東京女子大学の大々的なキャンペーンのように印象に残るようなものではなかった。しかし、様々な広告を手がけているクリエイティブディレクターである佐藤可士和によって明治学院大学の広告が展開されるなど、広告展開をはじめとする大学の経営努力の動きは確実に広がってきている。
日本は少子高齢化が進み、今後大学は全入の時代になるといわれている。大学といえど、募集定員に満たないなど、収支がとれなくなれば、経営が破綻してしまう。今まで安泰だといわれてきた国立大学も独立法人化され、その例外ではない。そのため、大学は広告展開などによって、受験生に対する認知度向上や、イメージアップを図ることで募集人数の維持・増加を図らねばならない。また、今後受験生の総数の増加が見込めない以上、本来の受験生以外のところから市場規模の拡大を図っていく必要もあるだろう。例えば早稲田大学や慶應大学など数多くの大学が通信教育事業に乗り出し、大学に通常通り通学することが難しい社会人や主婦層など新たな顧客層の拡大を図っている。
今後広告展開をはじめとする大学の経営戦略がそのように変化していくのだろうか-今後に注目したい。(m.k)
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